「伝えたいこと」と「伝わること」

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 この記事は、特に注意深く読み進めてください。「伝えたいこと」と「伝わること」は違います。あなたは「何の仕事をしているのですか?」と聞かれたとき、どんなふうに答えますか?

 MLMをやっている人の答えで多いのが「◯◯のビジネスや商品を伝える仕事をしています」というものです。そしてたいてい、「この商品はこれほどすごい」とか「このビジネスはこんなに可能性がある」ということを、一生懸命に話します。

 そんなふうにビジネスの素晴らしさを伝えたい気持ちは、十二分にわかります。しかし、それが本当にあなたが伝えたかったことでしょうか?
 
 もしそう信じているのなら、あなたはいつの間にか「動機(きかっけ)」と「確信(信じるに至った数々の情報)」を混同してしまっているのかもしれません。

 あなたが最初に直感で感じとったものは、「夢がかなうかもしれない」だったはずで、その後の「情報」によってそれが確信になったのです。

 ただ、多くの人が、時間がたつうちに、あたかも「確信」があったからやり始めたような錯覚に陥って「情報」ばかり伝え始めるようになってしまいます。あなたが本当に伝えたいのは、相手の人に対して、あなたが最初に感じた、その「夢がかなうかもしれない。私と一緒に夢をかなえましょう」ということだったはずです。

 だったらあなたはまず、あなたが夢をかなえるためにこのビジネスを始めたこと、夢は本当にかなうこと、一緒にやっていきたいと心から思っていることを、相手に伝えなければならないのです。

 それを理解して初めて、相手はあなたの話を聞く耳をもつのです。多くの人は、枠にとらわれ、夢のことは考えずに日常を過ごしています。そうした人に、夢をかなえられる道具の話をいくらしても、「すごいビジネスだねぇ」という感想で終わるのが関の山です。

 比喩で言えば、相手を揺さぶり、ほっぺたをたたいて、あなたの話なんだよ!ということをわからせてから話をしなければ、相手はこちらをしっかりと向きません。もちろん、実際にたたいてはいけませんが(笑)。

 中には、もっとひどい勘違いをしている人もいます。熱く語れば、相手が納得するのではないかと勘違いしている人です。

 熱く、強引に勧め続ければ、相手はいつか根負けしてサインするかもしれません。しかしMLMは、相手が自発的に「人に伝えていこう」と思わないことには発展のないビジネスです。

 「馬を川に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない」といいます。相手を強引に説き伏せても、相手が人に伝えようと思わない限り、グループの伸びはありません。第一、そんな強引な人に、大切な友達は怖くて会わせられませんよね?