夢がない。

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 「そうはいっても、自分には夢がない」という人もいます。夢がないと思っている人には、いくつかのパターンがあります。

①夢を思いつかない
②立派な夢じゃないと恥ずかしい
③今のままで十分幸せだ

 まず、①の夢を思いつかない人。でも、そういう人でも、1年間で10億円のお金や貯蓄や投資以外の何かで使い切らなければならない、と言われたら、きっと欲しいものが順番に浮かぶことがあるでしょう。あなたは、単純に夢を見つけようと努力していないだけです。

 「それでもかまわない」と言う人もいるかもしれません。でも、あなたの子供が、「夢がない」と言ったら、あなたはどうするでしょうか?「そんな情けないこと言って」と怒ると思います。

 あなたは夢をもって、みんな勇気づける人ですか?
 それとも勇気づけられるのを待っている人ですか?
 どちらの人になりたいですか?
 あなたは「夢がない」と、子供の前で言えますか?
 「夢がない」という言葉が、人々にどんな影響を与えるか、考えたことはありますか?

 すべての生き物の中で人間だけに与えられた、夢を持つという特権をみすみす捨てることはないですよね。

 次に②の立派な夢じゃないと恥ずかしい、と言う人。そんな人は、1日の中で我慢していることをできるだけリアルに書き出してみてください。それを反対にしたら夢になります!たとえば、朝早く起きて仕事に行くのが嫌だ、という人。ゆっくり寝ていられる環境を作りましょう。

 細かな家事をするのは嫌だ、という人。いっそ家政婦さんを雇って家事はやってもらいましょう。何だか、楽しくなってくれるでしょう?我慢しないと決めることも、あなたの立派な夢なのです。
 
 そして、③今のままで十分幸せだ、という人。

 これはMLMを断る人がよく使う言葉です。「今のままで十分幸せだ、だから夢なんか必要ない、MLMなんてやらない」と……。

 でも、もともと人間は、今以上になりたいという遺伝子が組み込まれている生き物なのだそうです。

 確かにあなたは、今幸せなのでしょう。私はそれを否定するつもりはありません。けれど、「今のままの幸せ」と、「今のままの幸せ+1億円の貯金」ではどちらがいいですか?答えは簡単に出るはずです。たとえば「夢がない」「夢なんかいらない」と言っているあなたを、1週間ハワイの別荘に連れて行ったとしましょう。帰国する便の中で「あなたの夢は?」と聞けば、きっと「また来たいね」と言うに違いありません。

 夢は知識であり、経験であり、情報です。ある本のちょっとした情報がきっかけで、忘れられない感動旅行を体験したお話をしましょう。

 私の旅行のきかっけとなった本はジム・ロジャーズというアメリカ人投資家が書いた『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界大発見』です。

 ジム・ロジャーズは、若い頃にアメリカの金融街であるウォール街に飛び込んで、投資の勉強をし、一人で英国政府も屈服させたといわれるジョージ・ソロスという天才投機家とともに「クオンタム・ファンド」というファンドを設立し、投資家からお金を集めて運用します。

 大成功した彼は38歳でファンドの世界から引退し、世界旅行の旅に出てしまいます。最初はオートバイで冒険しました。中国各地や世界6大陸を走破し、ギネスブックにまで載りました。次に自動車とフェリーで、世界116カ国を周りました。

 『世界大発見』はその冒険記です。自動車での世界旅行は、アイスランドの首都のレイキャビクという町から出発しました。オーロラが見える北方の町、レイキャビクは、大晦日の夜、地球上で最も美しい町に変わります。約30万世帯あるすべての家が、新しい年に変わる12月31日に花火を打ち上げるのです。

 それぞれの家が1年間、凝りに凝って一生懸命につくった花火を、12月31日にいっせいに打ち上げるその瞬間、レイキャビクの空が花火の色を染まります。

 ジム・ロジャーズは、これこそおそらく地球上で最も美しい夜だろう、と書いていました。私はそれを読んだ瞬間、「行ってみたい」と思ったのです。新しい経験を得たい、新しい感動を得たいという夢ができた瞬間でした。

 数ヶ月後の大晦日、私はアイスランドのレイキャビクにいました。読むのと実際に体験するのとでは、やはり大きな違いがありました。私には、日本の大晦日のカウントダウンのイメージがあり、「ハッピーニューイヤー」でドーンと一斉に花火が上がる様子を想像していました。ところが、実際に上がり出したのは夜の19時ぐらいからでした。

 「まだ打ち上げの時間じゃない。きちんと時間を守らないと」そんなふうに思っていたのですが、お構いなしにボンボンと上がり続けます。「花火の数は大丈夫なのだろうか?」などと余計な心配をしながら見続けていると、花火は次第に増えてきて、どんどんエキサイトする一方。真横からもどんどん打ち上がります。

 夜の23時30分頃に、とうとうピークを迎えました。私は「何?何なんだ?これは!」と興奮しながら、感動の涙を流しながら、その光景をビデオにとり続けました。「みんな、気が狂っているよね」と言う自分の声も、詰まりがちでした。30万世帯から打ち上げ花火が4時間くらい上がりっぱなしのど真ん中にずっといるのです!言葉ではとうてい伝わるわけがありません。

 絶対に皆に見せたいと思うほど素晴らしい体験だったのですが、帰国してどんなに劇的な描写だったのだろうと思い、きっかけとなった本を開くと、書いてあったのはわずかな数行の記述でした。聞いたこともない街の名前を本で知り、その数ヶ月後には人生最大の感動を得る。

 まさに夢は情報です!
 あなたが得たいと思えば入ってくる情報なんですよ!