時間がない。

MLM超実用マニュアル  > MLMコラム  > 時間がない。


 やりたいけれど、忙しい、時間がない。

 そういう人たちにぜひ聞きたいのが、「今、あなたの人生のなかで最も重要なことは何ですか?」ということです。

 強引ですが、半年後に死ぬと仮定してみると、否が応でも、自分の人生の優先順位を考えざるを得なくなるでしょう。それでも、全く思いつかないくらい毎日がひたすら忙しいーということであれば、スティーブン・R・コヴィーが『7つの習慣』でふれている『時間管理のマトリックス』を試して、人生の棚卸をしてみてはいかがでしょうか。

 重要であり緊急度が高いもの、これを1番とします。
 重要だけど緊急度はまあり高くないもの。これを2番とします。
 重要ではないが緊急度が高いもの。これを3番とします。
 そして重要でも緊急でもないものを4番とします。

 あなたがやっていることはすべて、この4つに分けられます。

 1番は消費の時間ともいいます。今日中にしなければならない上司の緊急の依頼、月末にしなければならない手当やクレーム処理、大事な仕事の締め切りなどがこれに当たります。
 
 2番は投資の時間です。家族との海外旅行や英会話、ジムや資格取得の勉強など、急ぎではないけれど将来の自分にとっては大切なことです。
 
 3番は、浪費の時間です。突然の来客などは、大事ではないケースがほとんどですが、とりあえる対応しなければなりません。ほとんどメリットのない頼まれた仕事などもこれに当たります。

 4番は、空費の時間です。大事でもないし、急ぎでもないことーただテレビのバラエティ番組を観たり、ゲームをやったりしている時間のことです。

 さて、「時間がない」と言っているあなたは、どの時間を大切にしていますか?普通の人は1番でしょう。食うための今の仕事で月末は忙しい。MLMの勉強会に出てほしいと言われたけど、自分が抜けると仕事に穴が開いてします……それやこれやで、1番を優先します。気持ちはよくわかります。本当に忙しいのですから。

 けれど、ここでちょっと考えてみましょう。本当に大事にしなければならないのは、どの時間なのでしょうか?

 【人生の目覚まし時計】というものがあります。たとえば熟年離婚です。定年後、奥さんに「離婚してください」と離婚状を突き付けられる。これは人生の目覚まし時計です。

 「えっ?今までやってきた自分の人生は間違っていたのかな」といそこで初めて気がつくのです。あるいは、子どもが自己に遭い、医者に今夜が山場だと言われた。これも人生の目覚まし時計です。

 もう明日は生きていないかもしれないと思ったときには、「もっと家族で遊んでおけばよかった。行きたがっていた遊園地にも連れて行ってあげればよかった」と悔しく後悔するでしょう。

 何かあったとき、多くの人は「ああしておけばよかった、こうしておけばよかった」と悔やみます。何かあったときに後悔するであろうことをする時間はすべて2番に含まれてしまいます。

 つまり、あなたが今、一番やらなければならないことは2番なのです。ところがほとんどの人は1番であくせくして、ときどき4番で息抜きをするということの繰り返しに終始しています。だから、人生が終わったときに何も残っていないのだそうです。

 多くの皆さんは1番のことに追われて、確かに忙しいと思います。けれど、緊急かつ重要なこととほぼ同じ重要度で、ムリをしてでも、2番に自分の時間を投入していかなければなりません。そして、収入、時間、ネットワークのすべてを手に入れることのできるMLMは、2番の時間をつくるための理想的なビジネスの典型なのです。

 人生の目覚まし時計が鳴ったとき、「一体何のための人生だったのだ」と後悔をすることだけは避けたいものです。