MLM超実用マニュアル > MLMコラム > 「どうやるか」より「なぜやるか」
多くの人が「どうすれば成功できるのですか?」と聞いてきます。
成功するノウハウを聞きたいのは山々でしょうが、「どうやるか」より「なぜやるか」のほうがはるかに重要だということに、まず気づいてください。
たとえばあなたは、海の沖合でボートを漕いでいます。すると海上保安庁の船が近づいてきて、「そこのボート、どこに向かっているのですか?」と聞いてきました。
あなたが「別に、ただ漕いでいるだけです」と返事をしたら、海上保安庁の人は無線で「漂流者発見」と報告し、保護しようとするでしょう。
そうです。目標をもたずに「ただ、やっている」だけの人は、漂流しているのと同じことなのです。なのに、多くの人は、ゴールを決めず、ただ歩き始めようとします。
では、あなたは何を目標にすればいいのでしょうか?
目標をはっきりさせるには、あなたが、なぜMLMを始めようと思ったか?あなたのどんな夢をMLMでかなえようと思ったか?どの原点に戻る必要があります。「なぜやろうと思ったのか?」「どんな夢をかなえたかったのか?」目標は、あなたの「やる理由」の中に潜んでいます。
なたの「やる理由」が、たとえば「自由なライフスタイルで過ごしたい」で、その中に3年後に家を建てたいという項目があったとしましょう。
そのためには、3年後に月収100万円の権利的な収入が必要だとします。そしてそれには、今年は最低月収30万円の収入を取らなくてはならない。すると、あなたの今年の目標は「年末までに月収30万円を取るグループをつくる」ということになります。
そこで、今月は「MLMで◯◯のタイトルを狙う」「グループ総売上は◯◯万円を狙う」などの目標が設定されるわけです。
「何だ、そんなことか。それなら目標なんかすぐに設定できるぞ」と思った人がいるかもしれません。けれど、ちょっと待ってください。
あなたのその「目標」は、本当に正しい目標なのでしょうか?ここを間違うと、その「目標」は、単なるお飾りのようなものになってしまいます。これを判断する基準が、トリガーポイント(引きがね点)です。
あなたはその目標を思い描いたとき、本当にワクワクして、じっとしていられなくなりますか?もしあなたがワクワクしてでもすぐにでも行動するようなら、それは、あなたの行動の引きがねを引く正しい目標なのです。大切なことは、自分がすぐに行動したくなるような目標を設定できるかどうか、ということです。
行動を起こすための目標は、具体的でなければいけません。たとえば、仲間が集まったとき、「今度みんなでゆっくり温泉に行けたらいいねえ」と言えば、皆「そうだね」と返事してくれるでしょう。でも、それで終わり、このパターンで温泉に行った人たちは、誰もいないと思います。
しかし、そのときに誰かが「実は10月に湯布院に行こうと思うんだけど。行かない?ちょっと手帳を出してみて」と言えば、とたんに話が具体的になります。それぞれ手帳を見たり「休みが取れるかな」と考え始めたりし、行動へと結びついていきます。
これと同じで「MLMで成功しよう」「収入を増やそう」と言っても、何だか漠然としていて具体的な行動につながらない人が多いようです。そういう人は「成功しよう」が「いつか成功しよう」になってしまっているのです。
やはり、いつ、どうするかということを具体的に計画し、実行に移す目標設定が必要です。
「今年中に30万円取ろうよ」という目標には具体性があります。30万円というと、「小さな金額」と思う人もいるかもしれません。でも具体的で思わず体が動き出してしまうようなものであれば、それが正しい目標設定なのです。
本当に目標が腑に落ちている人は、MLMを勧めて断られても、簡単には諦めません。でも「なぜやるか」があいまいな人は「その手のはいいと言われた」「忙しいからできないと言われた」と、あっさりと諦めて帰ってきてしまいます。
そんなとき、私は首を傾げてしまいます。たとえば、ルームメイトが「あのバック、すごく欲しい」と言って買いに行いました。ところが2時間後、手ぶらで帰ってきて、「ないと言われた」と言います。
それを聞いたあなたは、「在庫、調べてもらったの?」「他にありそうなところはないか聞いてみたの?」「メーカーに問い合わせてもらったの?」などと言うでしょう?
そして「ない」と言われて、それだけで帰ってきた人を見ると「そんなに欲しくなかったんだ」とおもいますよね?MLMも同じで、「なぜやるか」という気持ちの弱い人と強い人では、まずここで行動パターンがわかれてしまいます。
「なぜやるか」このことをはっきりと決めてください。自分探しの旅(笑)には出なくていいですから。探さなくていいですから。「決めて」ください。