いい絵を描くためには感動が必要だった。

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 私は画家です。よい絵を描くためには自己の内面を磨かなければなりません。

 私自身、若い頃は、深い精神世界に入っていけさえすれば、周りの環境など無関係に、必ずよい絵を描けると思っていました。6畳一間でもいいではないか、と考えていたのです。

 そんな中でMLMのX社と出会ったとき、仲間となったたくさんの人がハワイに行きたいとか、ベンツが欲しいと言うのを聞いて、理解に苦しんだことを覚えています。

 本社見学のツアーでロサンゼルスに行ったときのことです。

 オプショナルツアーを選ぶときに、どの観光地にもさほどの興味がわかなかった私は、しいていえばここかな、と思いグランドキャニオン見学を選びました。

 セスナ機のあまりの揺れに、来たことを後悔しながらやっとの思いで展望台にたどり着いた瞬間、私は一生忘れない体験をしました。

 テレビや写真でなら、何回も見ています。しかし実際のグランドキャニオンは、スケールといい、迫力といい、美しさといい、テレビや写真とは全くの別物でした。グランドキャニオンを知っていることと、グランドキャニオンに包まれていることとは全く違うことなのだ……このことに、そのとき初めて気づきました。自分の「感性の器」がミシミシと音を立てて広がるのを感じた一瞬でした。

 それ以来私は、世界中の不思議な景色の美しいものを可能な限りこの目で見てみたいなと心から思うようになったのです。

 そしてこうした体験には、もっと大切な副産物があることに気づいたのは、かなり後のことでした。しばらくの間、あまり休暇も取らずビジネスに熱中していた私は、4年前、タイトル達成の自分へのご褒美としてタヒチのボラボラ島に行くことにしました。

 空港からコテージに向かう間のボラボラ島の海の色は言葉にしがたいもので、これが海なのか?と思わず言いたくなるような美しさ。何度も

 「このまま時間が止まってほしい」
 「この時間を過ごすために自分は今まで頑張ってきたのかもしれない」

 と思いました。そんな素晴らしい時間を過ごして帰国すると、ショールームに飾る絵を描いていくれないか、という依頼が待っていました。

 もちろん引き受けて描いたところ、なんとその『ヌス=タリアン』という絵が、その時までの作品の中で一番の傑作になったのです。ひょっとして…と思っていたら、今年になってスペイン旅行機に感動を描き止めたくて描いた作品『バルセロナⅡ』が、前回をしのいで、私のナンバー1作品となりました。

 そうなんです!感動が、いい絵を生み出したのです。

 それ以前から私は、深い精神世界に入っていくだけでは、心から納得できる作品をなかなか描けない気がしていました。そして、強い感動を押さえきれずに描いた作品が一番の出来になるという経験を得た…。

 そのときに気づいたのが、収入や時間や人脈が豊かであればあるほど、感動を得られる出来事に出会う可能性が高いこと、そしてその感動が、人を感動させる作品を生み出すのだということでした。

 私はMLMによって成功することができました。そして、画家がいい絵を描くためには、感動が極めて大事な要素だということに気づきました。この二つの出来事がつながったとき、成功して本当によかった、と心から思ったのです。