断られるのが怖い。

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 MLMをやるとき、「断られるのが怖い」と言う人もたくさんいます。

 その大きな理由は、あたかも自分の存在を否定されているような気がするから、ということです。

 MLMの話をとたんに、「えー、あなたがこんなことするとは思ってなかった!」と、否定的な反応をする人がいます。中には、「やめたほうがいいよ。他の人があなたのこと何て言っているか知ってる?」と完全に否定してくる人もいます。

 本当は、相手はあなたの人格を否定しているなのではなく、(怪しい)MLMを否定しているのだから、気にする必要は全くありません。でも否定されることが怖くなってしまう……。

 
 話が変わって、これが、アイスクリームだったとしたらどうでしょうか?あんたが誰かに、「アイスクリーム食べる?」と聞いたとします。相手は「ううん、好きじゃないからいらない」と答えました。この会話であなたはめげますか?

 相手の好みの問題をとやかく言ったところで仕方がないので、めげたりするはずがありません。

 それに、相手が「アイスクリームが好きだなんて、信じられない」と全否定してきても別に怖くも何ともないのは、「嫌いだ」と言う人以上に、「好きだ」と言う人がたくさんいることをあなたが知っているからです。だから、否定されても、あなたの価値観は揺らぐことがありません。

 ではアイスクリームだと大丈夫で、MLMだと怖いのか。

 それは、あなたが少数派の新しいビジネスにチャレンジしようとしているからです。そしてその場合、あなたは大勢の価値観に基いて話しているのではないからです。

 MLMへの否定に出会ったときに価値観が揺らぐ原因は、ここにあります。

 
 人間の集団心理に「普遍感」というものがあります。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という逆がありましたが、皆がやっているこということだけで、そのことに正当性を感じてしまうという心理です。

 あなたは断られ続けると、そのうちに、周りの人たち全部が、MLMに否定的なように見えてしまうかもしれません。そんなふうに感じると、「普遍感」が働き、自分のMLMに対する信頼が特殊なものに思えてきます。人の「普遍感」に左右されさえしなければ、断られることなど何も怖くなはないはずですよね。

 それでも断られるのが怖いと言っている人は、もっと怖いことが何かを知らないのかもしれません。では、もっと怖いこととは、どんなことでしょうか?たとえば、あなたがMLMを真剣にやろうと思い、あるMLMビジネスを始めることにしたとしましょう。

 そこで友だちに、「○○ってビジネス知っている?」と聞きました。すると相手が「知ってる何も、オレさ、その仕事で大成功してるんだよ!今頃知ったの?」と言われてしまいました。

 あなたは軽くショックを受けますが、気を取り直して今度はBさんに電話を入れてみたところ、Bさんもすでにサインしていた…。それだけでなく、CさんもDさんも、とっくの昔にサインしていた……。もうビジネスチャンスなんて全くありません。暗い気持ちで「さて……、誰に話そう」と溜息をつく自分。

 もっと怖いのはこういうことです。

 ところがその絶望的なきもちのまま、別の友だちに「○○って知ってる?」と聞いたとき、「えー、なんかネズミ講みたいね?」と言われたらどうでしょうか?「知らない人がいた!」と感じ、ネズミ講という響きにも愛着を感じて(笑)胸に熱いものが込みあげてくるはずです。

 断れて喜ぶ人など、もちろんいるわけがありません。しかし、「もう、やっているよ」といわれるより、断れるほうがずっとマシなのです。

 私たちの仕事は無理解が市場。怪しむ人がお客さんです。「断られるのが怖い」と言っている人は、この仕事の意味がわかっていないということになるのです。